ミャオ族の村 その1「石枡」

 
凱里には特別見るべきものはなく、半日いれば充分。旅行社に凱里周辺の村に行くプランをたててもらった。日本語を話すガイドがいるということだったが、カタコトのカタ程度だったので、別の英語を話せるスタッフにお願いした。2日間、車をチャーターして(ガイドなし)1200元(約2万円)。まあ、いいところだと思う。できれば英語ガイドがいると楽なんだけど、そうするとプラス1万円ほどかかるので、中国語しか話せない運転手とやっていくしかない。

1日目の朝、ホテルに迎えに来たのはプランを作ってくれたガイドだった。なんでも予定していたドライバーが来れなくなったらしく、彼が自ら運転するのだとか。かなり助かる。


凱里から南の方角へ、ひたすら走る。ハイウェイを走ったのは15分ほどで、すぐ山道。砂利道。うねうねガタガタとひたすら走る。

途中、稲刈りをしている家族にあった。この辺りの女性は長く伸ばした髪を綺麗に結い上げている。村によって結い方が違うそうだ。


 

  


ラクターなんぞ当然ない。鎌で刈る。大きな木製の箱の中に1本の木棒を渡してあり、その棒に稲穂の束を叩き付けてもみを落とす。私もやらせてもらったんだけど、案外簡単に落ちる。ただ、一日中と言われると、、、なかなか重労働だ。



2時間半ほどで、石枡についた。


 

 


どの家の軒下にもトウモロコシが大量にぶら下がっている。家畜、主に豚の餌にするのだそうだ。


 


この村では紙づくりが盛んで、ここで仕上がった紙は高級品として北京などの大都市に送られる。


木の皮を洗って一度カラカラに干す。丁寧にゴミを取り除いた後、



河原にある大きな石釜で繊維がバラバラになるまで煮る。


 


紙すきの要領は日本と一緒。ただ、紙すきの木枠が天井に設置された竹に吊り下げてあり、竹のしなる幅しか動かない。かなり力が必要。私も体験させてもらったんだけど、、、、写真の程度しか沈み込まず、まったく駄目だった。。。



この村はまったく観光化されていないのだけど、ヨーロッパからの観光客が多いそうだ。ドイツからの団体客とアメリカ人2人づれに会った。どちらも定年後の生活を楽しんじゃってる感じの人達。ドライバーに「若い人って来ないの?」と訊くと「来ないね。君は珍しい。」と言われてしまった。。。。まあ、、、趣味が年寄りなのは自覚しているんだけど。


この村では比較的大きな工房を持つ家の離れに、ゲストハウスが建設中だった。凱里からもっと南下していく人にとって、ここで泊まれるのは有り難いだろう。

で、その建設途中の建物で、お昼ご飯を頂くことになった。そこの家主が用意してくれると言う。ミャオ族の家庭料理が食べられるとは思っていなかったので、らっきーー。おまけに伝統的な客をもてなすためのワインを出してくれた。ワインと言っても、とってもアルコール度数が高い。40度くらいはあると思う。二杯飲むのが礼儀ということらしく、、、頂いた。ウイスキーみたいな風味がする、私たちが思うワインとはちょっと違うものだった。そして、ビールも登場。貴州の地ビール。私は酔って顔が真っ赤になってしまい、この家主の家族に大ウケだった。。。

左はドライバー。右は研修のためついて来た若手スタッフ。