パラリンピックで思うこと

書きたいな〜と思いつつ、書かないまま終わってしまいました「パラリンピック」。
日本としては過去最多のメダル9個を獲得したようです。別にメダルの数でどうのこうのと言うのも変ですが、日本人が活躍し、結果を残したという意味で、よかったな〜と思います。

ヤフー パラリンピック特集
http://torino.yahoo.co.jp/para

で、アイススレッジホッケーは5位でした。ん〜、金メダルを狙っていたようなので、「残念ながら」って感じですね。彼らが帰国したら何て言葉をかければいいのか考え中です。。。
きっと彼らにとっては「非常に残念無念な結果」なんだとは思うのですが、私にとっては知ってる顔が晴れ舞台で手を振ったりインタビューを受けるというのは、非常に面白く、勝とうが負けようが、感情移入できてちょっとミーハー気分を味わえて。良い経験をさせて頂いたと思っています。

スレッジホッケーの選手と友達になったのは、友達の紹介でアメリカ選手と東京チームの交流会(と言うか飲み会)にお邪魔したのがきっかけで、その後も試合を長野まで観に行ったり、スキーに行ったり。
個人的にも何人かの人とは登山に出かけた事も。
と、ここで疑問。「足が不自由なのに登山?」
そう。山に登るんですよ。彼らは…。
山の名前は忘れましたが、頂上まで3時間くらいはかかったんじゃないでしょうか。その時は、スレッジ選手はM君1人だけで、他の参加者はみな健常だったのですが、明らかに誰よりも登るのが早い。
彼は、右足が付け根から切断されていているので、左足と両手に持った杖で登るのですが、私達が両手を使ってよじ上る岩場も、ひょいひょいひょひょいと。それで登れるなら、その杖をくれ!とか思っちゃいました。そんなわけは無いのだけれど。。。
で、彼は片足ですが、日本代表チーム主将のEさんは、両足無くしているのに、両手だけで富士山に登ったらしい。。。凄すぎる。。。上半身、筋肉ムキムキです。
やっぱり、このEさんは選手としても優れていて、パラリンピックアジア代表の決勝、韓国戦で優秀選手賞を総なめでした。もちろんMVPも。
そのくせ謙虚で照れ屋だったりするところが素晴らしい。

Aさんも、酒に酔うと何故か私にプロレス技をかけると言う嫌な面はあるものの(マジで痛いんだっちゅに(-_-#)人への気遣いがある優しい人だったりします。
私は、(申し訳ないけど)「障害者は苦労している分、皆、優しい」とは思いません。人によっては他力本願になったり、すぐ責任転換をする人、健常者だって苦しみがあると理解しない人もいます。
でも、Aさんの気遣いは本物です。基本的にめちゃくちゃ優しく無いと無理ですね。友達がとても多いのも理解できます。
しかもこのAさん、スキーがめちゃめちゃ上手い!片足だけでコブ斜面をがんがん行きます。端から見てると非常に不思議な感じなんだけど、一本だけのスキーでピューっと滑って行きます。

登山を一緒にしたM君はスキーも上手だし、スレッジホッケーでオリンピックは3度目。もともと身体能力が高いんでしょうけど、それ以上に努力家だな〜と思います。ちょっとストイックなくらい。見てて大変そうだけど、ちゃんと目標を立てて、落ち着いて冷静に努力する姿は、応援したくなります。頭も良いしね。
でも、一度は代表を辞退したそうです。私は聞いていなかったのですが、HPのコラムでしりました。
カンパラ「新たに生まれた、折れない心」
http://www.kanpara.com/torino/ice_japan_torino/060312_ice.html


彼らは、本当にスゴイ人達です。別に障害があるのに頑張っているからじゃなくて、ただスゴイんです。
だから、めちゃめちゃモテます。きっと「ああ、障害があると同情されてモテたりするよね」と言っちゃう人もいるのでしょうが、彼らに関しては関係ないですね。だって、同情する余地無いですもん。頭もいいし、性格良いし、運動神経良いし。で、生き生きしてる人は顔も良いんだ、これが。
人の魅力って、そう言うもんなのかな〜と思います。

以前、友達と「障害ってなんだろね」って話しをしていた時に、「私は、『障害者だ』ってのは、『女性だ』ってのと同じだと思うよ」って言ったら、フェミニストの友達に激怒されました(笑)怒るだろうな〜と思ったんですけど、言いたかったんですよ。。。はっはっは。
私が言いたかったのは、ただのカテゴリーでしかないって事。たまたま世の中には、目で見て、2本足で歩いて、言葉を使って意思疎通をする人達が多いから、今あるようなシステムができている。だけど、たまたまそうじゃない人がいて、本当はすべての人に使い易いシステムであるべきなんだけど、それも難しいからいろいろな「権利」をもってもらった。権利を得る人、得ない人の区切りが「障害者」「健常者」。それだけの事なんじゃないのかな?
障害者手帳を持てるってのは権利なんだと思うんだよね。
「不都合がある」のは障害者じゃなくて、世の中の方。でも、一人一人の人に、一つ一つの障害に世の中を合わせるのは無理だから、ゴメンナサイって言うのは社会、健常者にカテゴライズされた人の方なんじゃないかな。


ただ、この私の考え方は健常者的だとも思う。「権利だ」と言うには辛すぎる障害もある。身体障害、知的障害の違いもある。また、先天性の障害の場合、家族、特に親御さんの苦しみを思うと、簡単に部外者が意見できるものではない。でも、私が対等である為には「それは権利だよ」と言い続けたいのだ。


あああ、気楽に友達の話しを書いてるつもりが、またこんな話しになっているぞ。。。まずい。


まあ、とにかく、そんなふうに思う今日この頃です。


ちなみに、選手の名前をイニシャルにしたのは、相手に検索されないためです。だって恥ずかしいじゃん。。。


パラリンピック関連のコラムが面白かったです。写真も綺麗だし
カンパラ
http://www.kanpara.com