「パラダイス・ナウ」


パラダイス・ナウ



舞台はイスラエル占領地のヨルダン川西岸地域の町ナブルス。ときおり飛んでくるロケット弾による地響き、唐突に封鎖される道路。車の修理工で働く青年サイードとハーレドは、将来に対する希望も持てず、たんたんと占領下の日々を暮らしている。


そんなある日、自爆志願者をつのるパレスチナ人組織の交渉代表者から自爆攻撃の遂行者に選ばれたことを告げられる。


パラダイス・ナウ



二人は当然、名誉あることとして受け入れます。爆弾をビニールテープで腰に巻き付け、髭をそり落とし、イスラエルで浮かない洒落たスーツに腕を通す。


はじめ、主人公のサイードは多少の戸惑いはあったようです。本当に実行すべきなのかと友人ハーレドにだけは漏らします。


逆にハーレドは名誉なこととして喜んでいます。


そして実行日当日、二人ははぐれてしまい、相手を探して自分たちの町を丸一日駆け回ることになります。共に生活をしてきた場所や人々と会い、二人の思いは変わってゆく。


二人ともそれぞれ一日かけて町をまわったことで、自分の本当の意思が分かったのでしょう。相手や家族や町を愛しているからこその決断だと思います。




なんか、すごく感想が難しい映画です。




パラダイス・ナウ