「バベル」

 
GW、帰郷先の大阪で映画「バベル」を見た。



伝えること 伝わること


繋げること 繋がること



そんな話し。


別に感動する話しでも涙する話しでもない。
ただ、深く“納得する”話しだった。


この映画を撮り始めた頃、監督は「コミュニケーションの難しさ」を
撮ろうとしたらしい。
人はそれぞれ違う生き物なので伝わり難い。
まして国や文化、宗教が違うと絶望的だ。


でも、製作していくなかで変わったそうだ。
監督はインタビューでこんな話しをしている。


「本当の境界線は言葉ではなく、私たち自身のなかにあると気付いた。人を幸せにするものは国によって違うけれど、惨めにするものは、文化、人種、言語、貧富をこえて、みんな同じだ。人間の大きな悲劇は、愛し愛される能力に欠けていること。愛こそが、すべての人間の生と死に意味を与えるのだ。」「『バベル』は“どこから来たのか?”ではなく、“どこに行くのか?”の答えになった」
(オフィシャルHPより抜粋)



レビューを見ると、絶望的で暗い映画と捉えている人が多いようだ。私は“どこに行くのか?”行き先を戸惑いながらもボンヤリ照らしている希望の映画だと思った。