]2007年上半期
2007年上半期に見た映画、面白かった順に並べ替えてみた。あくまで面白かった順であって、良い映画順ではないので。
ランク順にしてみると、やわらかフィクション(国内)部門では「舞妓Haaaan!!!」がトップ。。。なんてこったい。犬神家とか上の方にもって来れる人ってカッコイイよな。。。。。。
●やわらかフィクション(国内)
映画「舞妓 Haaaan!!!」
映画「パプリカ」
DVD「ドッペルゲンガー」
映画「フラガール」
映画「秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE 〜総統は二度死ぬ」
DVD「かもめ食堂」
DVD「ファンシイダンス」
映画「どろろ」
映画「幸福な食卓」
DVD「東京ゴッドファーザーズ」
DVD「スチームボーイ」
映画「愛の流刑地」
映画「涙そうそう」
DVD「LOFT ロフト」
映画「座頭市」
映画「武士の一分」
DVD「シュガー&スパイス 風味絶佳」
映画「犬神家の一族」
DVD「DEATH NOTE デスノート the Last name」
DVD「ダメジン」
TV「スウィングガールズ」
DVD「笑の大学」
DVD「いたいふたり」
●やわらかフィクション(海外)
映画「ラッキーナンバー7」
映画「キンキーブーツ」
映画「恋愛睡眠のすすめ」
映画「サンキュー・スモーキング」
DVD「或る夜の出来事」
映画「リトル・ミス・サンシャイン」
映画「ヘンダーソン夫人の贈り物」
映画「トランスアメリカ」
DVD「インファナル・アフェア」
映画「女帝 [エンペラー]」
映画「記憶の棘」
映画「スパイダーマン3」
映画「弓」
DVD「SWEET SIXTEEN」
映画「ソディアック」
映画「マッチポイント」
映画「ドリームガールズ」
映画「ディパーテッド」
映画「プレステージ」
映画「あるスキャンダルの覚え書き」
DVD「幸せになる彼氏の選び方 〜負け犬な私の恋愛日記〜」
映画「ダフト・パンク エレクトロマ」
映画「パフューム ある人殺しの物語」
DVD「グロリアの憂鬱/セックスとドラッグと殺人」
映画「リンガー! 替え玉★選手権」
映画「ハリウッドランド」
映画「BRICK ブリック」
TV「アイ,ロボット」
映画「ブラッド・ダイヤモンド」
DVD「ニュースの天才」
DVD「アタメ」
TV「スパイ・ゲーム」
TV「ロード・トゥ・パーディション」
映画「あるいは裏切りという名の犬」
映画「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」
映画「ブラック・ダリア」
映画「上海の伯爵夫人」
DVD「ベルリン・天使の詩」
映画「あなたになら言える秘密のこと」
DVD「炎のランナー」
●かためフィクション(国内)
映画「それでもボクはやってない」
DVD「悪い奴ほどよく眠る」
映画「日本の黒い夏 冤罪」
映画「幽閉者 テロリス」
映画「14歳」
●かためフィクション(海外)
映画「バベル」
映画「みえない雲」
映画「パラダイス・ナウ」
DVD「やさしくキスをして」
DVD「11'09''01/セプテンバー11(イレブン)」
映画「フランドル」
映画「約束の旅路」
映画「トンマッコルへようこそ」
映画「それでも生きる子供たちへ」
DVD「ミュンヘン」
映画「ラストキング・オブ・スコットランド」
DVD「十二人の怒れる男」
映画「ボビー」
映画「低開発の記憶-メモリアス-」
●ノンフィクション(国内)
映画「蟻の兵隊」
DVD「ピンクリボン」
●ノンフィクション(海外)
映画「ダーウィンの悪夢」
DVD「ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実」
映画「コマンダンテ」
映画「不都合な真実」
映画「スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー」
映画「ニーハオ 蠟小平」
ついでに、
■なにげに良かった映画
「フランドル」
フランドル地方に住むバルプとデメステル。二人は恋人なんだけど、もひとつ心が通じ合わず、孤独を感じている。そんな中、デメルステは出兵。バルプはつぎつぎと村の男と関係を持ち、家族とは折り合いが悪く、精神的に追いつめられて行く。デメルステは戦場で少年兵を撃ち殺し、仲間と一緒に一人の女性をレイプ、民間人を殺ろす。
カンヌで審査員グランプリを受賞したわりにはあまり話題にならなかった(私が知らなかっただけ?)。でも、なにげに良かった。テーマも映像もかなりグロテスクなんだけど、それをたんたんと無機質に描いてくとこが良い。
登場人物二人の抱えている問題や環境はまったく違うものなのだけど、突きつけられる現実から逃げたくても逃げられない、選択できない状態ということは共通している。二人の行動はとっても愚かで共感はできないけれど、なんだか心に残る作品だった。
■脚本が良い映画
「ラッキーナンバー7」
はじめ、まるでオムニバスのように、まるっきり別の3つのストーリーが展開する。ギャング映画、SFサスペンス、ラブコメディー。これが、最後の30分ですべて繋がってしまう。この予想外の展開、してやられた感は気持ちいい!!!会員になってる名画座でやっていたので、2度も見てしまった。2度目は最後の結末が分かっているので1度目は気がつかなかった伏線が見えて楽しめた。なんで1度目に気付かなかったのか悔しさ倍増。2度も美味しい映画だった。
主演のジョシュ・ハートネットとルーシー・リューのやり取りが可愛らしくって、それも良い。
で、この映画、製作総指揮が7人もいる。総指揮が7人。なんなんだろう??謎が多い映画だ。
■ 笑えた映画
東京のうだつがあがらないサラリーマンが、大好きな舞妓はんと野球拳をするため、ただそれだけのために、怒濤の努力と根性で大人の階段を駆け上がる話し。「ボラット」と違ってバカな私にも笑えた。
舞妓っていい素材を見つけたなと思う。見た目にも華やかだし、落ち着いて見直すと絶対笑えるメイク。仕草や話し方、舞妓世界の常識も、外の世界から見るとちょっと可笑しい。舞妓が出てきただけで、フツウに笑えるはず。でも、舞妓を笑うんじゃ映画としての面白みがなくなってしまう。そんな映画はきっと面白くない。そこでそんな「否定は出来ないが正直なところ奇妙な舞妓」を熱狂的に愛する舞妓オタクを主人公にして、彼を「面白く」したってのが、面白いんだよなーーと。と、そんなことはどうでもいいんでしょうが、、。
私のお気に入りのシーンは、市長に怒鳴り込みに行くところ。顔のクローズアップが続くから「例のブリーフしかはいてないんだろなー」と思ったら例のごとく、、、ってとこです。はい、クダラナイです。。。
「恋愛睡眠のすすめ」
これも笑った。ミシェル・ゴンドリー監督、ガエル・ガルシア・ベルナル主演のロマンティックラブコメディー(?)
ストーリーはいったってシンプル。妄想癖のあるさえないデザイナー(ガエル)がアパートの隣人に恋をするけど、なかなか思いが伝わらない。あれこれアプローチをするんだけど、彼女からはいまひとつ良い反応がなく、、、。
次第に妄想の世界に浸るようになるんだけど、その夢の世界がとってもカワイイ。段ボールで出来たキッチュなかんじなんだけど、そこでの二人はとっても自由でのびのびしてる。途中から見てる方もどっちが現実で夢か分からなくなるんだけど、そういう作り方も面白い。爆笑というより、ニコニコしちゃう映画だった。
■泣けた映画
「みえない雲」
もし現在、チェルノブイリと同レベルの原発事故が起こったら、、、という話し。基本的にはラブストーリーなんだろうけれど、かためフィクションに分類した。見ていて辛くなる映画なんだけど、希望を失わないでいてくれるので絶望的ではない。
原発事故により、近郊の町はパニックになる。高校に通うハンナは幼い弟と共に避難するため駅に向かって自転車を走らせるが、途中、弟は車にひかれ死亡する。通りがかった家族の助けでハンナは駅にたどり着くが、汚染された“雲”は近づいてきて、、、。
ハンナは被爆者としての人生をおくることになり、家族の死、差別、孤独なんかを乗り越えなければならない。登場人物は、皆、よくも悪くも人間らしく、キレイごとでは済まされない“現実”を抱えている。
作り方に寄っては恐怖映画になってしまうところを、ラブストーリーという形で軽い見せ方をしているのは、上手いというかなんというか。。。
重いテーマを軽く見やすく作れる人は、凄いなーーと思う。
「涙そうそう」より、泣ける。ただ、ストレス解消に泣ける映画を見るのが流行らしいけど、この映画はそういう効果は期待できないな。。。。