「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」


最近見て、つまんなかった映画
腑抜けども、悲しみの愛を見せろ


楽しみにしていたんだけどな。期待はずれだった。製作側に「あなた達、こうゆうの好きでしょ?」って言われてる感じがする。あざといぞ。




似たような演出の映画に「嫌われ松子の一生」があるけど、あれは面白かった。性格が悪く、お馬鹿で不幸な「松子」。まわりの人も巻き込んでどんどん不幸になって行く。最後までどうしようもなく愚か者であることは変わりがないんだけど、純粋な松子がなんとなく可愛く、笑ってしまう。見てるうちに、松子が好きになってしまう。
映画のなかの松子は、そうやって皆を幸せにして一生を終える。最低な人生、辛いストーリーなのに、気持ちよく笑える映画だったな。



それから「腑抜けども」のラストシーンで思い出したのが、韓国映画グエムル」。寓話的ドタバタ劇が一段落して、とても静かで暖かいけど大事なものが抜け落ちた生活の一場面。なんだか脳味噌がうにょっとよれてしまう感じがする。


その何とも言えない虚しいラストは「グエムル」では効果的だったけど、「腑抜けども」では、、、心の持って行きどころがなくって失敗だったんじゃないかな。


んーーーー、脚本はそんな悪くないんだけどなーーー。もったいない。